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宇宙からやってくるリアル破壊光線「ガンマ線バースト」の正体とは?

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

 

突然ですが、宇宙にある何億もの星のエネルギーをいっぺんに集めてレイザービームのように発車したらどれだけ強力な武器ができるんでしょうね?

 

そんなロマンある妄想を叶えてくれる現象が現実の宇宙であります。

それが「ガンマ線バースト」と呼ばれる宇宙の中でも特に破壊的な現象です。

 

今回はそんな超危険なガンマ線バーストについて解説した英語の動画を和訳してみました!

Death From Space — Gamma-Ray Bursts Explained

ガンマ線とは何か

「まずはガンマ線について説明しよう。

ガンマ線はエネルギーを運ぶ電磁放射線である。可視光も電磁放射線の一種だ。」

 

この記事は放射線の知識がなくても読めますが、超絶詳しくかつわかりやすいイラスト付きで放射線について解説している外部サイトがあったので紹介しておきます!

[blogcard url=”http://radiation.shotada.com/chapter/00/”]

「波長が長くエネルギーが低いものにマイクロ波や赤外線、波長が短くエネルギーが高いものに紫外線やエックス線がある。」

 

「ガンマ線はその分類の中でも最も強力で、ガンマ線の光子1個でなんと可視光の光子100万個よりも強い。」

見るからにやばいモンスターですね…w

「これにより電離放射線と呼ばれ、電子の結合すら壊すことができるパワーを持っている。

これはまるで銃を撃つように生物に必要な構造を破壊してしまうので、とても危険である。」

「だが幸い地球にはオゾン層があるので、宇宙からのガンマ線が地表に届くことはない。」

ガンマ線バースト発見の歴史

「ではガンマ線バーストはどのように発見されたのだろうか。

「冷戦の時代、アメリカは衛星を使って宇宙からソ連の核実験を監視していた。

核実験による放射線は探知されなかったが、偶然にも宇宙からの放射線を探知した。」

 

ガンマ線バーストが偶然の発見だったというのが意外ですね!

まさかこんな形で監視衛星が役立つとはアメリカも思っていなかったでしょう。

30年間謎だったが、最終的に地球からなんと60億光年彼方にガンマ線の発生源を見つけた。」

「探知したエネルギーと距離から発生源のエネルギーを計算すると、驚くべきことにわずか1秒間に太陽が一生かけて放出する分を超えるエネルギーが放出されたことになる。

 

太陽の寿命100億年間の放出エネルギーがたった1秒で…

ガンマ線バーストの威力が桁違いだということがよくわかりますね!

ガンマ線バーストの発生原因

この宇宙で最も眩しく破壊的な現象がなぜ起こるのか。

ガンマ線バーストには二種類あって、それぞれ発生原因が異なる。」

「発生時間が長い方は超新星爆発によるもので、その結果ブラックホールができる。」

「発生時間が短い方は二つの中性子星が合体する時に発生する。

何百万年もの時間をかけてお互いを公転し重力波を出しながらゆっくりと近づき、こちらも最終的にブラックホールができる。」

「ブラックホールの周りには磁気を帯びた星の残骸のガスがあり、それが回転して磁場を作ると、中心から超高温の粒子が光速に近い速度で放出される。

 

こういったメカニズムでガンマ線バーストが発生していたんですね。

「他の爆発では拡散するエネルギーがガンマ線バーストではレーザー銃のように集中しているため、より遠くまで届くようになる。」

 

範囲を集中させてより高エネルギーにするというのは、個人的にはシン・ゴジラの内閣総辞職ビームを連想とさせます。

あの絶望的なビームとでは比較にすらならない超エネルギーのガンマ線バースト、なんとも恐ろしいですね!

地球への影響

「そんな危険な光線が一日に一回のペースで地球にもきているが、幸いどれも銀河系の外から来ているためほとんどが無害だ。」

「しかし発生源が近ければ無事では済まない。数光年の距離なら地球の半分は丸焦げになるだろう。」

数千光年先からでも影響は免れない。宇宙空間を伝わる間に幅が広がり、太陽系全体に津波のように襲いかかるだろう。」

 

夜空に輝くほぼ全ての星は地球から数百光年以内、遠くても2000光年以内とかなので、そのうちどれが爆発してガンマ線バーストが地球に来ても影響は免れないということですね。

直近ではベテルギウスの超新星爆発でガンマ線バーストが発生し、極低確率で地球に来るようです。

「オゾン層は太陽から地球上の生命を守ってくれているが、それがガンマ線バーストで壊された場合、地球は太陽の放射線に直に晒されることになる。」

 

※ガンマ線がオゾン層を破壊するメカニズムは記事最後の補足にて解説しています。

「オゾン層が元に戻るまでに数年かかるため、その間に複雑な生命は死んでしまうだろう。」

「実際4.5億年前のオルドビス紀に85%もの海洋生物種が絶滅したという説が存在するが、その原因としてガンマ線バーストの直撃が考えられている。」

「宇宙人を探してもなかなか見つからない原因は、ガンマ線バーストによって消滅させられ続けたからかもしれない。

そのためガンマ線バーストが少ない、全体の銀河のうち10%の穏やかな銀河にしか生命は存在できないとも言われている。

 

宇宙のあちこちでガンマ線バーストが暴れまくって生命を理不尽に破壊しまくっているかもしれないわけですね。

とんだ殺戮兵器です汗

だが私たちは恐らく大丈夫だろう。

銀河系内で発生する頻度は1000年に一度だし、地球から比較的近い恒星からでなければ大きな影響はない。」

 

良かった…

「ガンマ線は光速だから、向かって来ていてもそれを知る術はない。

ガンマ線バーストが来たとわかるのは死ぬ時だ。

 

いやよくねえ!

実は今この瞬間も地球に向かって破滅的なガンマ線バーストが向かっているかも…(ガクブル)

補足:ガンマ線がオゾン層を破壊するメカニズム

(1) ガンマ線が窒素分子N2や酸素分子O2にぶつかって、N2が2個の窒素原子N、O2が2個の酸素原子Oに解離する。

(2) 窒素原子Nが酸素原子Oや酸素分子O2と反応して、酸化窒素NOやNO2が生成する。

(3) NOやNO2が触媒となって、オゾン分子O3が分解する。

となります。

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