どうも宇宙ヤバイchのキャベチです。
今回は、「もしも太陽の中心核が剥き出しだったらどうなる?」というテーマで動画をお送りしていきます!
目次
太陽の基本情報
太陽は半径70万㎞で地球の109倍、質量は地球の33万倍重い巨大な球!
表面の温度は5500℃ほどです。
そして今回の主役である中心核について、半径は太陽全体の5分の1程度の14万kmほどで、温度1500万℃、2500億気圧という想像を絶する過酷な環境が広がっています。
この超高温超高圧の環境のため、太陽核では核融合反応が起こっていて、これが太陽系全体を照らすエネルギー源となっているのです!!
核融合反応はひとことで言うと質量をエネルギーに変換する反応ですが、太陽は毎秒430万トンという膨大な質量を失い続けています。
しかし、質量が重すぎるのでこのペースでも1.5兆年は燃料が尽きないんだそう!
太陽系全体の質量のうち太陽が占める割合は、99.86%ほどと言われているので、その質量の大きさがよく分かります。
表層がはがれた恒星 ウォルフライエ星
恒星の中には、星が巨大化することで表面重力が低下し、表面のガスを失い熱い内部の層が剥き出しになっている「ウォルフライエ星」というタイプの恒星があります。
当チャンネルでも有名な観測史上最強クラスの恒星 R136a1もウォルフライエ星で、表面が5.5万℃ほどもあります!
中にはWR-102という半径が太陽の半分しかないのに、表面温度は21万℃もある恒星も…
恒星の光度(放出するエネルギー量)は、半径の2乗と温度の4乗に比例するため、ウォルフライエ星は表面がはがれる前の状態よりも光度が高くなりやすい!
なので、R136a1は太陽の800万倍、WR-102は太陽の43万倍のエネルギーを誇ります!
これは、発見史上最大の天体であるたて座UY星(半径が太陽の1700倍)のエネルギー量(太陽の30万倍)を上回ります!
Let’s 検証
ではもし太陽がウォルフライエ星すら超えて、その中心核が剥き出しになってしまったら、地球や太陽系全体は一体どうなってしまうのか、検証してみましょう!
ここで、中心核のスペックを再確認!
太陽の中心核は半径が14万㎞、中心核の表面温度が1000万℃程度だと考えられています。
この核は密度が水の156倍の156g/cm^3にもなるので、かなり高密度です。
太陽全体の1%程度の体積の中に、太陽全体の半分ほどの質量が詰まっている!
それでは、太陽の中心核を再現してみます!
真っ青だ…
今、光度が3.58×10^11(太陽のエネルギーの3580億倍)になっています。
先ほど紹介したR136a1は観測史上最大級の光度を誇っていますが、それでも太陽の800万倍です。
それほど剥き出しの中心核は恐ろしい…
では、時間を進めていきます!
水星は、質量が無くなっていって10秒ほどで溶けて消えてしまいました!
金星も質量が落ちていって温度が150000℃くらいに!
地球は水が存在し、他の天体よりも温度が伝わるのが遅かったため15℃です。
火星は150000℃、木星が85000℃、土星が61500℃、天王星が43800℃、海王星が36000℃になっています!
冥王星は見つからないので既に溶けて消えてしまったのでしょう、質量の低い天体は総じてダメになってしまっています。
地球に近づいて、最期の時を見届けてあげましょう。
急!w
200000℃まで上がって一瞬で溶けてなくなりました、あ~さみしいな~
さらに時間を進めると…
全ての天体が燃え尽きてしまいました。
いかがでしたか?
普段から太陽は高スペックな恒星たちに埋もれてしまいがちでしたが、実際にはこんなにも恐ろしい核を備えていてそのエネルギーの強大さが今回の検証でよくわかったのではないでしょうか?
結論:人間と同じように太陽も露出は許されない