宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「準衛星」をテーマに動画を作成しました!
常に地球のそばで私たちを見守ってくれている衛星・月。
地球上の生命にとってはまさに欠かせない存在となっています。
こんな貴重な月ですが、実は月以外にも常に地球のそばを離れずにいてくれる天体はいくつも存在しているんです。
中でも今回は特に「2016 HO3」という天体を例に詳しく見ていきましょう。
2016 HO3は地球から1400万km以上離れたところにあり、月の約38倍遠くにあります。
そして大きさは40-100mと推定されています(本当はこんな丸い形じゃないですが…)。
一見そこまで近くない上に小さいので、特別取り上げるほどでもないただのモブ小惑星と思われるかもしれません。
ですがこの天体、地球からみると奇妙な軌道を描きながらもどれだけ時間を経過させても一向に地球から離れていきません!
太陽を何周してもずっと近くにいるので、非常に安定して存在していることがわかりますね。
地球から見た軌道も複雑で流石に月とは程遠いため衛星と呼ぶことはできないものの、こうした天体は「準衛星」と呼ばれています。
では準衛星はなぜ奇妙な軌道を描きながらも地球に常に寄り添って存在できるのでしょうか?
その答えは太陽から軌道を見るとわかります。
実は準衛星は地球ではなく太陽を公転しているだけなんですね!
その公転軌道が地球のものと似通っているため、このように時間を経過させても地球から離れていかないんです。
2016 HO3の公転軌道は少し斜めっているので、地球からは水平方向だけでなく垂直方向にも激しく動いていて、かなり荒ぶって見えます!
間違いなく僕の苦手なウェイ系小惑星です。
地球の準衛星は現在15個以上発見されていますが、中でもこの2016 HO3は公転軌道や周期(1.0018年)が地球と非常に似ており、特に安定的です。
2016 HO3は少なくとも過去100年間は準衛星として地球のそばにいたとされています。
そして今後数百年間も地球の準衛星であり続けるそうです。
地球からして月が家族だとしたら、ペット的なポジションですかね。ウェイなペットとは(哲学)
こういった準衛星が地球のそばにたくさんあると考えると、少し賑やかになった気分になりませんか?なるよね?おあとが宜しいようで!
結論:地球一家には定期的にウェイなペットが遊びにきて賑やか!