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火星探査機「インサイト」が明らかにした奇妙すぎる現象3選

どうも!宇宙ヤバイch中の人キャベチです。

今回は「インサイトが明らかにした火星の奇妙な現象3」というテーマで動画をお送りしていきます。

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20185月に打ち上げられたNASA火星探査機「インサイト」201811月に火星に着陸し、それ以来1年以上にわたって地質探査を通じて多くの発見をしてきました。

今回はその中でも代表的な発見を3つ紹介していきたいと思います!

火震

インサイトが着陸してから5か月後の20194月に、史上初めて火震(火星の地震)を観測しました。

それから現在までに実に450回以上の振動を検出していて、1日に平均1回以上という高頻度で起こっていると判明しました!

Credit:ESA

特にケルベロス地溝帯という場所では活発な活断層が見つかっていて、そこを震源とする大きな地震が多く見られたとのことです。

画像でも長い亀裂が見られます!

火星の地震は最大でマグニチュード4相当と、地球の地震と比べるとかなり穏やかですが、それでも毎日平均1回以上起こるという頻度については科学者たちも想定外でした。

火星も地球のように活発な惑星だったんですね。

形成直後の火星は高温のマグマに厚く覆われていたと考えられています。

それが冷えて、動かない地殻が形成されたそうです。

なので地球のようなプレート運動は起こらないと考えられています。

そのため火星の地震は地球の地震とは発生メカニズムが異なっていると考えられています。

今のところ火星内部の岩石が冷却し、収縮する過程で発生していると考えられていますが、明確なことはまだわかっていません。

火震を測定することで火星の内部構造の組成を理解することにつながるので、今後さらに大きな地震を観測することができたら、火星の核を含む内部構造や、地震の発生原因まで色々なことが理解できるようになるでしょう!

塵旋風

火星は重力が弱いため、大気圧が約750Paと地球の約0.75%しかなく、非常に薄い大気しか持たないことが知られています。

ですが火星の大気は活発であることが明らかになっています。

例えば火星では塵旋風、英語で言うとダストデビルという現象が頻繁に発生していることが明らかになっています。

これまで何度かその瞬間を撮影することに成功しています。

Credit: NASA/JPL/University of Arizona

こちらの2012年に撮影された画像はこれまで撮影されたダストデビルの中でも最大規模のもので、直径は70mほどですがその高さは実に20にもなるとか!

エベレストの倍以上あるとても大規模なものですね!

この他にも何度か火星の探査機はダストデビルを撮影することに成功していますが、探査機インサイトはまだその瞬間を収めることができていません。

ただ、インサイトが着陸した付近では他の探査機が着陸したどの場所よりもダストデビルが頻繁に起きていて、なんと数千もの旋風を検知しているそうです!

地中に次いで大気もここまで活発なんですね

磁場

そしてインサイトは、火星の磁場についても新たな発見をしています。

インサイトが探査している地域の周辺では、なんと予想より10倍も磁場が強いことが明らかになりました!

Credit:NASA/GSFC

地球の磁場(地磁気)は地球の地下29005000㎞にある、液体の鉄から成ると考えられている外核の鉄が対流することで起こっていると考えられています。

この現象はダイナモ効果と呼ばれています。

この外核のダイナモ効果のおかげで、地球の地磁気は惑星全体に広がり、私たち生命を有害な宇宙線などから守ってくれています。

かつては火星でもこのダイナモ効果があったと考えられていますが、数十億年も前に動きが止まり、それ以来は磁場がほとんどなくなってしまいました。

ですが火星の地下に埋もれた岩石には今も磁力を持った鉱物が含まれていて、火星の一部の地域では磁場が残っています。

インサイトは周囲より非常に磁場が強い場所にいるので、今後地下の探査が行われることにより、その磁場の発生源となっている地下の岩石の位置や特徴などが明らかにされることでしょう!

結論:インサイト「ダイナモ感覚!ダイナモ感覚!」

 

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