どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「太陽系天体を極限まで圧縮してみる!」 というテーマで動画をお送りしていきます。
目次
以前にも同じテーマで動画を作ったことがありますが、 今回はより高画質、ナレーション付きで、 さらに内容もさらにアップデートしたリメイク版をお届け!
質量のある物質は圧縮するとブラックホールになれる
実は質量を持つ全ての物質は極限まで圧縮すると、 ブラックホールになれると考えられています!質量を持つ全ての物質は中心に向かって引っ張る力である重力が働いていて、質量を変化させずに物体を圧縮させると、物体表面と中心部の距離が近くなるために、物体表面に働く中心へ向かう重力がどんどん強くなっていきます。
そして表面から離れるためには、物体が圧縮され表面重力が 強くなるほど速い速度が必要になります。
そして光速(秒速30万㎞)でも抜け出せないほど重力が強くなった時、そこからは一切の光が発されなくなり、真っ黒に見えるようになります。
この状態のことをブラックホールといい、この黒い球面を事象の地平面と呼びます!
太陽をブラックホール化
では全ての質量を持つ天体はブラックホールになるとわかったところで、太陽系の天体たちを極限まで圧縮して ブラックホールにしてみましょう!
まずは太陽からです。太陽の半径が2.95kmになったところでついに太陽がブラックホールとなりました!
地球と比べてもとんでもなく小さいですね!
半径3kmといえば ちょっと大きい公園くらいなので、当然です。
この小さい中に地球の33万倍の質量が詰まっているわけですから、その密度は想像を絶するほどになります!
一つ疑問が、質量が太陽と同じで半径わずか3kmの ブラックホールを中心とした太陽系は現在の公転を 維持できるのでしょうか?
正解は可能です!
重力は質量でのみ決まるので、その物体がどんな大きさであろうと、恒星であろうと ブラックホールであろうと関係はないのです。
木星をブラックホール化
では続いて太陽系で太陽を除いて最も重い天体である木星をブラックホールにしていきましょう!ブラックホール化しました!
半径はなんと2.82m、先ほどの太陽の丁度1000分の1程度 ですね。
そして木星は太陽の丁度1000分の1程度の質量を持っています。
このことからすでに予想できますが、実はブラックホールの半径はその質量に比例します!
ここまで来るともはや天体より身近なボールとかの方がずっと比較しやすい大きさとなっています。
どんどんブラックホールへ!
さて、ブラックホールになる理屈やその大きさがわかったので、ここからはどんどん行きます!まずは土星、ブラックホールは半径84.4cm。海王星は半径15.2㎝。天王星は半径12.9㎝。
そしてここから岩石惑星となり、一気に小さくなります。私たちみんなが住むこの地球は、なんと半径8.87mm にまで圧縮して初めてブラックホールになります!
これはもはやボールより小さい大きさです。
ブラックホールでキャッチボールしてみたいですね???そして金星は半径7.23mm、火星は0.953mm、水星は0.49mm まで圧縮してやっとブラックホールになります。
最後に冥王星がブラックホールになるには、なんと半径0.0194mmまで圧縮する必要があります!
これはもはや肉眼で見えないレベル、絶対失くしますw
ブラックホールたちとボールを並べる
完成したブラックホールたちを並べるとこんな感じ!
左にあるのが水星、右にあるのが火星のブラックホールになります。
そして、下にあるのが金星、上にあるのが地球のブラックホールですね。
ここにあるのがテニスボールで、全て実寸大の大きさなので先に紹介したブラックホールたちはどれもテニスボールよりも小さいことに!
次にバスケットボールと大体同じくらいなのが、左にある天王星、右にあるのが海王星ブラックホールになります。
さらに離れていくと実寸大の車があって、下にあるのが土星、上にあるのが木星ブラックホールになります。さらにどんどん離れていってようやく見えてくるのが太陽質量ブラックホールになります。
先述の通り元の質量の比がブラックホールの半径の比となっています。
なので元の天体の大きさの比よりずっと大きさの差が大きくなっていますね。
一応補足ですが、実際に人間が見えるブラックホールの黒い部分の大きさは、このソフトで今表示されている事象の地平面の2.5倍の大きさで見えるそうです。
これはブラックホールシャドウと呼ばれるものですが、説明はいつか別の動画でしたいと思います…
いかがでしたか?
実際に圧縮してみることで、いかにブラックホールが 極限の天体なのかが伝わると幸いです!
結論:みんなもブラックホールになってみる?(ホラーEND)